悪徳商法の種類

行政書士吉田安之から

行政書士吉田安之行政書士の吉田安之と申します。
高齢者や知的障害者、精神障害者を取り巻く悪徳商法被害は後を絶ちません。しかし実際に仕事や地域的な関係で親族であっても満足なケアをすることができない方も多くいらっしゃいます。

またこの手の被害はその被害に気がつくのが遅くなりがちであり、クーリングオフなどの強制解除などでの処理も難しいことがほとんどです。

成年後見制度は、決して従来の禁治産者制度のようなものではありません。何よりも「本人の幸福のため」に作られた新たな制度なのです。

この制度をより有利に活用してゆくために、悪質商法の種類を知ることで被害を未然に防ぐ一助になっていただければ幸いです。


高齢者に目立つ悪質商法

・悪質商法にも、そのターゲットにする年齢層や性別層などがあります。
まずは、そのデータから見てゆきましょう。

■契約当事者が70歳以上の年度別推移
高齢者の被害数
2001年度  56,915件
2002年度  76,576件
2003年度  99,033件
2004年度  129,393件
2005年度  139,492件
2006年度  134,810件
2007年度  109,018件
2008年度  114,030件
2009年度  5,377件
2004年度に10万件を超え2008年度は約11万件で相談全体の12%を占めています。

これだけの多数の相談数が全国の消費者機関に寄せられています。しかしこれらの数字は表に出たものであって、氷山の一角でしかないということがいえます。

■訪問販売

高齢者に非常に目立つ悪質商法になります。突然の訪問で家にあがりこみ主にふとんや、浄水器、みそ、家屋修繕、太陽光発電など販売します。

また一度契約すると次々と訪れて二度三度と継続的な被害に遭うという次々販売被害に遭う確率もあります。
詳しくは、私のサイトでご覧下さい。

▼ 「訪問販売について

▼ 「ふとんの訪問販売について

▼ 「太陽光発電機の訪問販売について

▼ 「浄水器の訪問販売について

▼ 「印鑑はんこの訪問販売について

▼ 「悪質リフォームの訪問販売について

■電話勧誘販売

いきなり自宅に電話がかかってきて勧誘が始ります。なかなか断り切れずにいると電話内で言質をとられて後日契約書や商品が送られてくるというもの。

カモ名簿などで名簿が流されることでこれも次々被害に遭う確率が高いものとなります。
主な被害商品はこのようなものとなります。(出典:国民生活センター白書より)
電話被害商品

詳しくは私のサイトをご覧ください。

▼ 「電話勧誘について

▼ 「電話勧誘二次被害について

▼ 「これが電話勧誘の手口だ

▼ 「架空請求ワンクリック詐欺について

■催眠商法(SF商法)

最初に100円程度のおまけをばらまいて、会場に呼び出してその場で熱狂的な雰囲気でお得感を醸し出して二束三文の商品をバカ高く販売する商法。業者は流しで行っていることが多いので連絡が取りにくい業者が目立ったり、返品なども事業所にいないなどでなかなかできなかったりと業者の信用性が低いケースが目立ちます。

近所のお年寄りがいっぺんに被害に遭うなども多いので集落で多数の被害者が出ることも少なくはない。

詳しくは私のサイトをご覧ください。

▼ 「催眠商法(SF商法)について

■点検商法

訪問販売の一種ではあるが、点検に来たなど契約目的を隠して近づき、「水質に問題がある」「ふとんにダニが多数いるから健康に害がある」など事実と異なることを言って販売する商法。

これも次回のメンテナンスなどで来訪した際に「敷きパッドを買わないと湿気でせっかくのふとんもパーになってしまう」など告げて次々販売被害に遭う確率が高い商法となります。

■騙り商法

これも訪問販売や電話勧誘販売の一種になります。販売業者が有名企業や公的機関など信頼できる会社の職員や関係者であるかのように思わせて買わせるものをいいます。

NTT関係者を名乗って電話を販売したり、エコキュートなどの太陽光発電装置を買わせたりといったものが目立ちます。

■デート商法

精神障害などでうつ病などにかかっている方をターゲットに異性の魅力を用いて関わってきて親密になったかのように装い、事務所などに呼び出して高額な宝飾品などの商品を売り付ける商法をいいます。

若い方に被害が目立ちます。また、金の切れ目が縁の切れ目なので資力がある方などですと買えるまでは次々と売り付けられるという次々被害に遭う確率もある商法となります。とくに依存体質のこころの病気を患っている場合は非常に被害に遭いやすいと思われます。

詳しくは私のサイトをご覧ください。

▼ 「デート商法(恋人商法)について

■マルチ商法

若い方に被害に遭う確率が高い商法となります。これも精神障害を患っている方に被害が目立つものとなります。ネット上のSNSなどで知り合った形で呼び出され、親密さを装って契約させてしまうなどの手口もあります。こちらもはまると高度の依存を伴ってくるので早めの対処が必要な悪質商法と言えるでしょう。

詳しくは私のサイトをご覧ください。

▼ 「マルチ商法とは?

■まずは相談

これ以外にも認知症・精神障害者・知的障害者を狙う悪質被害は多々ございます。まずはご相談ください。

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